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ドイスラゴスブログ 更新情報!! 2013年3月アーカイブ

ブラジルのまな弟子に福岡からエール WBC開幕へ

ブラジルのまな弟子に福岡からエール WBC開幕へ

2013/3/2 12:59
 Boa sorte!(ボア・ソルチ=頑張って)――。2日夜に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第1ラウンド初戦で「侍ジャパン」と対戦するブラジル代表に、ひときわ熱いエールを送る日本人男性がいる。18年前、研修先のブラジルで野球を教えた少年が、祖国を背負って夢の舞台に立つからだ。

 「まさか、僕の教え子がブラジル代表とは。しかも相手は日本代表、何かの因縁としか思えない」。福岡市中央区のブラジル料理店「ドイスラゴス」を営む山口輝義さん(40)は、高まる興奮を抑えきれずにいる。

 佐賀県出身の山口さんは、大学3年だった1995年に日本ブラジル交流協会の研修生としてブラジル南部のタトゥイ市に渡った。学校で日本語の授業のアシスタントをしながら、地元野球チームの小中学生らを指導。ほぼ1年間、「野球漬けの毎日」を送った。

 そこで出会ったのが、WBCブラジル代表でショートを守る日系2世、田中マルシオ敬三選手(32)。当時15歳だった。「小柄だがスピードがあり、恐ろしく肩が強い。将来プロになる逸材だと確信した」。山口さんが日本の高校野球のビデオを見せると、田中選手は「観客がいっぱいだ」と興奮気味に語り、以来、日本球界にあこがれるようになった。

 帰国にあたって山口さんは、福岡県の強豪、柳川高校(柳川市)を紹介。同校に留学した田中選手は野球部で1年目からレギュラーをつかむと、東京農業大(東京)に進学。現在はJR九州の硬式野球部に所属し、2009年の社会人野球日本選手権で初優勝に貢献するなど活躍している。

 「すごい選手に成長したが、僕にとって敬三は、いつまでも弟みたいな存在」。今も山口さんを「テル」と呼んで慕い、店を訪れる際には「ただいま」と笑顔を見せる。礼儀正しくひたむきな姿勢は、あの頃から何も変わっていない。

 WBC第1ラウンドで初出場のブラジルは、A組でキューバ、中国、そして3連覇をめざす日本とヤフオクドーム(福岡市)での総当たり戦に臨む。居ても立ってもいられず電話した山口さんに、田中選手は「相手はどこでもいい、1勝してくる」と力強く語った。


<WBC>終盤の逆転劇にスタンド大歓声 ヤフオクドーム

<WBC>終盤の逆転劇にスタンド大歓声 ヤフオクドーム

(毎日新聞)2013/3/3

日本選手に声援をおくるスタンドの観客=ヤフオクドームで2013年3月2日、徳野仁子撮影

日本選手に声援をおくるスタンドの観客=ヤフオクドームで2013年3月2日、徳野仁子撮影(毎日新聞)

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 「侍ジャパン」3連覇に向け発進--。福岡市中央区のヤフオクドームで2日開幕した第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。対ブラジル戦には約2万8000人(主催者発表)のファンが駆けつけ声援を送った。たたみかけるような終盤の猛攻、逆転劇に拍手と歓声が上がった。

 赴任先の韓国・ソウルから飛行機で駆けつけた会社員、須部(すべ)隆さん(43)は「海外にいると日本代表の活躍が力になる」とエールを送った。終盤になって打線がつながり勝ち越すと球場はお祭りムード。そのまま逃げ切り、北九州市小倉南区の主婦、野村嘉須子(かずこ)さん(70)は「主将、阿部の一打が効いた。集中打が出て良かった」。長崎県佐世保市の会社員、岩永宜久(よしひさ)さん(31)は「試合前まで楽勝と思っていたが、ここまで苦戦するとは。八回のような攻撃を初回からしないと」と奮起を期待した。

 福岡市中央区のスポーツバー「ファイアーボールカフェ」ではテレビを前に約40人が応援。初戦突破に同市東区の会社員、山崎浩史さん(32)は「最後に地力の差が出た。この調子で明日の中国戦も頼むぞ」と声を張り上げた。

 一方のブラジル。日系ブラジル人、田中マルシオ敬三選手(32)=JR九州=の活躍を一目見ようと、中央区の飲食店経営、山口輝義さん(40)もスタンドで観戦した。田中選手にとっては日本へ迎え入れてくれた恩人。

 山口さんは95年の1年間、大学を休学。日本ブラジル交流協会のボランティアとしてブラジルで野球指導にあたり当時中学生の田中選手に出会った。天賦の才能を見抜き日本への受け入れに尽力。以来、家族ぐるみでの付き合いが続いており「今日はベンチスタートだったが、持ち味のスピード感あふれるプレーは健在のはず」と目を細めた。

WBC ブラジル対日本 日系新聞

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国歌斉唱を行うブラジル応援団
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ガラナを差し入れた百々次長(右)ら

WBC伯国代表
日本相手に善戦


ブラジル応援団も大声援
競技を超えた新たな交流に期待

 【植木修平福岡支局記者】日本とブラジルの対戦となった2日のWBC1次ラウンド開幕戦。会場となった福岡ヤフオクドームには、「侍ジャパン」を一目見ようと約4万人の観客が押し寄せた。しかし、球場にやってきたのは日本代表の応援団ばかりではない。ブラジル代表が控える3塁側ベンチの上にはカナリア色の一団、約200人が陣取り、試合中「ブラジル! ブラジル!」の大声援を繰り広げた。

日伯戦を見るために夫人とともにサンパウロ市からやってきたという渥美明さんは、「私は初めて早稲田大学野球部がブラジルに来た時にブラジル代表として対戦した。守備位置はファーストだった。目の前で日本とブラジルの代表が戦うなんて感慨深い」と感激しきりだった。

また、日本でブラジルの国民的な清涼飲料水「ガラナアンタルチカ」の販売を手がける荒井商事の百々(どど)健二次長と古川マユミさんも東京から駆け付け、「ブラジル代表が泊まる宿舎に力水となるようにガラナ30ケースを届けた。日本ではほとんど飲めないからね」とエールを送った。

また、今回のブラジル代表に選ばれている田中マルシオ敬三選手を約20年前ブラジルで指導した山口輝義さんも、教え子の晴れ姿を一目見ようと球場に足を運んだ。田中選手はブラジル生まれ。日伯交流協会を通してブラジルに渡り、野球の指導に当たった山口さんからその実力を認められて15歳で来日した。その後、田中選手は野球の一流校である福岡県柳川高校から東京農業大学へと進み、現在はJR九州の主力選手として活躍している。

山口さんは現在、福岡市内に九州では唯一のブラジル料理屋「DOIS LAGOS(ドイス・ラゴス)」を構えており、田中選手は度々顔を出すなど温かい師弟交流が続いているという。

予選を勝ち抜いて本戦まで駒を進めたブラジル代表の躍進について山口さんは「ブラジルの野球は日本移民が築いたもの。105年前から続く先人の苦労のたまもの」としみじみ語った。

また、2009年から4年間にわたってJICA日系社会青年ボランティアなどを通してブラジルで野球指導を行い、代表コーチとなった黒木豪さんは、福岡ヤフオクドームのグランドに立ち、「この場に立ててとてもうれしい。選手は皆むちゃくちゃ気合が入っています」と試合前の選手の意気込みを代弁していた。このほかにも選手の家族や所属する実業団チームのメンバーなどが駆け付けた。

五回裏に3番のレジナットが左中間を破るタイムリーツーベースヒットを放ち日本を逆転した際には、ひときわ大きな歓声が巻き起こった。

敗れはしたものの日本代表相手に善戦したブラジル代表。3日に行われたキューバ代表との試合にも敗れ、1次ラウンド敗退が決定したが、今回のWBCでは野球という競技を超えた新たな日伯の絆も生まれたに違いない。

2013年3月5日付


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